バスがシリアとヨルダンのボーダーに到着。
ヨルダンを目の前にした旅行者は荷物チェック待ちの列を作っている。
アンマンのソマリエバスターミナルから約4時間半、バスに揺られてやってきた。
VIPバスと呼ばれるバスだけあって、乗り心地はかなりよかった。
その分、こちらでは破格の700SYR(1400円)をしぶしぶ払ったもんね。
普通のバスは半額の値段。タクシーは1時間毎に出ているのだが高いのでパスした。
旅のお供はMika。
2人とも列の前の人がどういった感じで荷物チェックを受けているかを観察。
バックの中身をゴソっと丸ごと出し、吟味する。
出した中身もひとつひとつ念入りにチェック。
バックの底も、わざわざナイフでカットし、
底の底までチェックしている。
オレのバックパックは横から荷物を取りだせないので、
緻密に計算され、丁寧に積み上げられた荷物を全て出さなければならない。
あーめんどくさい。(バックに詰め直すのが)
係の人間がやってきて荷物を見せなさいと指示をする。
バックパックの上の部分を開け、
上層部から荷物を取りだそうとすると、
OK、次!
と係の人間。
あれ?チェックせんでいいのか?
一番怪しまれるであろうギターケースも、
これは何ですか?
ギターです。
そうですか。
のやりとりで終わってしまった。
日本人だから大丈夫ということなのか?
しかしMikaも同じ様に何事もなく通過。
後ろではこの地域の人たちが未だに徹底的に調べられている。
これは一種の差別では?
もしオレが何か違法なものを持ち込んでいたらどうするのか?
この警備体制はどうかと思う。
チェックされる煩わしさがないのはいいけども、
徹底的に調べられ、疑われている人間の横を素通りするのはいい気がしない。
入国手続きも、入国審査官からの質問も一切なく、
審査官からウェルカムとパスポートへのスタンプをもらう。
(日本人はビザなしで15日間の滞在が可能)
アンマンに着くころには完全に日が暮れていた。
宿はダマスカスであった日本人の人に教えてもらった所へ。
バスを降りてから歩いてすぐの所にあるヨルダンリバーというホステル。
ドミトリーで1泊、3.5JOD(約500円)。ヨルダンの通貨はヨルダンディナール。
![3340]()
これはハーフディナール。
あまり硬貨では見ることのない、1/2表記。
アンマンでは特に何をするでもなく、
街をぷらぷらしたり、イスラエルの情報を集めたりして過ごした。
![3342]()
食料は近くの市場で。
市場はいつも活気があっていい。
あちらこちらから威勢のいい声が飛び交い、
買い物客は野菜が新鮮かどうか吟味し、値段を交渉している。
市場の喧騒を縫うように歩き、
活気が遠くで響くようになったころ、
たまたま通りすぎようとしていた食堂から
えらく好い匂いがしたので、そのまま匂いに誘われてみた。
こじんまりとした店内では、
シェフの息子であろう男の子が先客に料理を運んでいるところだった。
椅子に座り、男の子に同じものをくれと注文。
ニンニクと鶏肉のレバー・玉ねぎの炒め物。
これをピタパンと一緒に食べるシンプルな料理やけど、美味し。
皿まできれいに平らげた。
久々に食べたレバー独特の味が、同じものを最後に食べた日本を思い出させる。
男の子は中学生に行く前くらいの年頃で、
わりと大人しい。英語も達者だ。
イギリスの委任統治領でもあったヨルダンでは、
英語をしゃべれる人が多い。
会話をする分にはあまり困ることは少ない。
それに加え、街を歩いていると
うぇーるかーむ!と声をかけるられることが多い。
特に話しかけてくるわけでもなく、
通りすがりにようこそ!歓迎されるのは悪くない。距離感も良し。
一通り歩き回った後は、
丘の上を目指す。丘があるかどうかも不明なんだが、
とにかくどこか高い所を目指す。
街を探検する時は、なぜか最後に高い所から、
今まで歩いてきた所を見渡したい症候群にかられることが多い。
![3334]()
いい感じに街を見渡せる丘を見つけた。(丘あった!)
街の形状もあるのか、この丘から街全体の音が聞こえた。
家の近所で仲間と遊ぶ子供たち
屋上で洗濯物を干すかあちゃんたち
家路を急ぐとうちゃんが鳴らすクラクションの音
たまに耳をつんざくようなパトカーのサイレン
午後6時の街の音。すごい和む。
丘に座り込み日記を書いていると
子供づれのおじさんがこんなところで
1人で座ってなにかやってる日本人が気になったのか話しかけてきた。
あいさつをすると、こっちの人がよくやる、
手のひらを胸にあて、軽くお辞儀をする動作をする。
オレはこの挨拶が好き。
親近感もあるし、どこか品がある。
このおじさんも空気も柔らかく、
たどたどしい英語でいろいろ話そうとしてくれるのを見ると、
こちらが申し訳ない気分になる。
世間話程度に話をする間、
連れの子供は、見知らぬ異国の人間は気になるが恥ずかしいのか
おじさんの脚の後ろに出入りしながら、見物していた。
喧嘩っ早く、熱っぽいのもアラブ人の一面の1つだが、
礼を重んじ、年配者を敬うのもアラブ人の一面。
外から来た人間を歓迎する姿勢も素晴らしい。
子供に少し急かされるおじさんは、
別れ際に一言、
Welcom to Jordan
と、お辞儀をして去っていった。
ヨルダンを目の前にした旅行者は荷物チェック待ちの列を作っている。
アンマンのソマリエバスターミナルから約4時間半、バスに揺られてやってきた。
VIPバスと呼ばれるバスだけあって、乗り心地はかなりよかった。
その分、こちらでは破格の700SYR(1400円)をしぶしぶ払ったもんね。
普通のバスは半額の値段。タクシーは1時間毎に出ているのだが高いのでパスした。
旅のお供はMika。
2人とも列の前の人がどういった感じで荷物チェックを受けているかを観察。
バックの中身をゴソっと丸ごと出し、吟味する。
出した中身もひとつひとつ念入りにチェック。
バックの底も、わざわざナイフでカットし、
底の底までチェックしている。
オレのバックパックは横から荷物を取りだせないので、
緻密に計算され、丁寧に積み上げられた荷物を全て出さなければならない。
あーめんどくさい。(バックに詰め直すのが)
係の人間がやってきて荷物を見せなさいと指示をする。
バックパックの上の部分を開け、
上層部から荷物を取りだそうとすると、
OK、次!
と係の人間。
あれ?チェックせんでいいのか?
一番怪しまれるであろうギターケースも、
これは何ですか?
ギターです。
そうですか。
のやりとりで終わってしまった。
日本人だから大丈夫ということなのか?
しかしMikaも同じ様に何事もなく通過。
後ろではこの地域の人たちが未だに徹底的に調べられている。
これは一種の差別では?
もしオレが何か違法なものを持ち込んでいたらどうするのか?
この警備体制はどうかと思う。
チェックされる煩わしさがないのはいいけども、
徹底的に調べられ、疑われている人間の横を素通りするのはいい気がしない。
入国手続きも、入国審査官からの質問も一切なく、
審査官からウェルカムとパスポートへのスタンプをもらう。
(日本人はビザなしで15日間の滞在が可能)
アンマンに着くころには完全に日が暮れていた。
宿はダマスカスであった日本人の人に教えてもらった所へ。
バスを降りてから歩いてすぐの所にあるヨルダンリバーというホステル。
ドミトリーで1泊、3.5JOD(約500円)。ヨルダンの通貨はヨルダンディナール。

これはハーフディナール。
あまり硬貨では見ることのない、1/2表記。
アンマンでは特に何をするでもなく、
街をぷらぷらしたり、イスラエルの情報を集めたりして過ごした。

食料は近くの市場で。
市場はいつも活気があっていい。
あちらこちらから威勢のいい声が飛び交い、
買い物客は野菜が新鮮かどうか吟味し、値段を交渉している。
市場の喧騒を縫うように歩き、
活気が遠くで響くようになったころ、
たまたま通りすぎようとしていた食堂から
えらく好い匂いがしたので、そのまま匂いに誘われてみた。
こじんまりとした店内では、
シェフの息子であろう男の子が先客に料理を運んでいるところだった。
椅子に座り、男の子に同じものをくれと注文。
ニンニクと鶏肉のレバー・玉ねぎの炒め物。
これをピタパンと一緒に食べるシンプルな料理やけど、美味し。
皿まできれいに平らげた。
久々に食べたレバー独特の味が、同じものを最後に食べた日本を思い出させる。
男の子は中学生に行く前くらいの年頃で、
わりと大人しい。英語も達者だ。
イギリスの委任統治領でもあったヨルダンでは、
英語をしゃべれる人が多い。
会話をする分にはあまり困ることは少ない。
それに加え、街を歩いていると
うぇーるかーむ!と声をかけるられることが多い。
特に話しかけてくるわけでもなく、
通りすがりにようこそ!歓迎されるのは悪くない。距離感も良し。
一通り歩き回った後は、
丘の上を目指す。丘があるかどうかも不明なんだが、
とにかくどこか高い所を目指す。
街を探検する時は、なぜか最後に高い所から、
今まで歩いてきた所を見渡したい症候群にかられることが多い。

いい感じに街を見渡せる丘を見つけた。(丘あった!)
街の形状もあるのか、この丘から街全体の音が聞こえた。
家の近所で仲間と遊ぶ子供たち
屋上で洗濯物を干すかあちゃんたち
家路を急ぐとうちゃんが鳴らすクラクションの音
たまに耳をつんざくようなパトカーのサイレン
午後6時の街の音。すごい和む。
丘に座り込み日記を書いていると
子供づれのおじさんがこんなところで
1人で座ってなにかやってる日本人が気になったのか話しかけてきた。
あいさつをすると、こっちの人がよくやる、
手のひらを胸にあて、軽くお辞儀をする動作をする。
オレはこの挨拶が好き。
親近感もあるし、どこか品がある。
このおじさんも空気も柔らかく、
たどたどしい英語でいろいろ話そうとしてくれるのを見ると、
こちらが申し訳ない気分になる。
世間話程度に話をする間、
連れの子供は、見知らぬ異国の人間は気になるが恥ずかしいのか
おじさんの脚の後ろに出入りしながら、見物していた。
喧嘩っ早く、熱っぽいのもアラブ人の一面の1つだが、
礼を重んじ、年配者を敬うのもアラブ人の一面。
外から来た人間を歓迎する姿勢も素晴らしい。
子供に少し急かされるおじさんは、
別れ際に一言、
Welcom to Jordan
と、お辞儀をして去っていった。