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Channel: 日々楽々 ~旅~
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ギョロ目でみてはなりません。

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どん!



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どーん!






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どどーーん!





カッパドキアです。



異様な風景が目の前に広がる。
違う惑星に来たかのような気分。




ここは大昔に火山によってできた地。
それが雨や風で、少ーーしずつ削られ、
気が遠くなる時間がたった後にできた風景です。



もちろん雨・風は今もあるので、
今も目には見えないスピードで絶えず変化を続けています。



問題アリだったバスは、なんとかギョレメ(街の名前) に到着。
バス停の所にホテル紹介所のようなものがあり、そこでてきとーに決める。
紹介所にいるおっちゃんがリストをくれ、それをみて電話してもらって、
宿の人間と話して、交渉が成立したら迎えにきてくれた。


と言っても、そこから5分とかからないところだった。



ここギョレメに来たらコレ!
というほど定番(らしい)のホテルは洞窟のようになっている。
ギョレメにはたくさんホテル・ホステルがあり、
多くのところが洞窟部屋・洞窟部屋風を自慢にしている。



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ここで泊まったのは、EMRE'S CAVE HOUSE という所。
名目は、ホテル・ペンションという風になってるが、ドミトリーもある。


ドミトリー 7TRY (約560円)


シャワーはトイレと一緒。ちょっと外っぽい所にあるので、冬は寒いかも。
キッチンも断れば使わせてもらえる。
ただここはホテルとして食事もサービスしてるので使いすぎには注意。


インターネット無料・お茶も無料



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ここではバスで一緒だった、日本人の大学生Y君と一緒になった。



とりあえず、近場の歩いて行けそうなところから行くことにした。
まずは、ギョレメから3Kmほどのところにあるウチヒサールという村。
カッパドキアで最も高い場所にある村だとか。


その様子はギョレメからも確認でき、
村の中央には要塞がある。



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そこを目指して歩き、ようやく街に近づいてきた。


しかしここからがずっと上り坂。
しばらく歩いたあとの登り坂はきついなー。と思ってたら、
後ろの方から、 


「音のでなくなったテレビ・・・ 使わなくなったギターなどぉ・・・」


と、おそらくトルコ語で言ってるであろう廃品回収のおっちゃんが、
古臭いエンジン音を立てながらやってきた。


通り過ぎる時に、「おーい!」と、あいさつしてきてくれた。
そして気づけば・・・




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ちゃっかり荷台に乗せてもらってたグッド!


どこいくんだ?


と、言われ、Y君とオレは頂上を指差し、


あそこまで!


というと、 じゃあのってけ!


と親切にも乗っけてってくれたのだ。



他のしっかり歩いて登ってる観光客を横目に楽をする20代前半の若者タチ・・・汗



入り口のすぐそこでおろしてもらう。
おっちゃんにありがとうを慣れないトルコ語で噛みながら伝え、要塞へ。
土産屋のおばちゃんが必死にアピールをしてきたが、スルー。


約100円の1.5TRYを払い入塞(言葉おかしいか)。


岩をくりぬいてできた要塞は大きさはそんなにない。



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その昔、戦争時はここに立てこもり何ヶ月も戦っていたとか。。


中を見れるところはそんなに多くないが、
要塞の上からの眺めはかなりいい。




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タイトル 「ムック~」




これじゃなくて・・・・






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ちょっと写真がちっちゃいけど、なかなかいい眺めやろ!?
結構ここからの眺めが気に入って、
他の観光客達が降りて行った後もしばし頂上に残る。。




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こちらは反対側らへん。
こっちもくり抜かれてる部分がある。


小さい穴に関しては、そこにハトを住ませ糞を貯め、それを肥料にしてたとか。



ウチヒサールの後は、ホワイトバレーと呼ばれるとこを目指し歩き出し、
ひたすら渓谷を歩き続ける。。



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いくつものビュー・ポイントがそこら中にあり、
そこからは壮大な景色が望める。
が、そこにはいつも誰かおる。



そんな壮大な景色を独り・二人占めしたい人は、
気球ツアーなんかもアリかも?


結構評判いいみたいです。




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こうしてふつーのとこから見てもすごいもんなー。。



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と、景色に見惚れ歩き続けてると、
気づけば、ホントになんでもないところに迷いこんでしまい、
ギョレメの宿まで戻るのに苦労した・・・



結局ホワイトバレーはどこやったん!?で終わってしまった。。



あー疲れた。久々に5Km以上歩いた!!




12時間ほどの熟睡から目がさめた今日は、
カッパドキアに数箇所ある、地下都市に行くことにした。


カイマクル・デリンクユ・オズコナークと有名な地下都市が3つほどある。
今回は、そのうちのひとつ、デリンクユに行ってみた。


デリンクユへは、ネヴシェヒルという都市を経由して行く。
ギョレメからデリンクユまで往復で10TRYほど。 (800円)
デリンクユに着くともうそこは地下都市のすぐ近く。


入り口で入場料を支払い(10TRY)、地下へ。


各、地下都市はもともと、
迫害を逃れてきた人たちなどが住んでいたとこらしく、
ここデリンクユは地下8階まであるらしい。
地上から、アリの巣のように枝分かれしていき、
いくつもの部屋があり、まさに都市として機能していた。


まだ機械らしい機械もない時代にどうやってこんなもん作ったんやろう??
と、いつもながら疑問に思う。



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地下8階ともなれば必要になってくるのが、通風孔。
ずっと下から上まであり、その階に抜ける横の穴もある。



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中に入ると、ひんやりしている。むしろ肌寒いくらい。



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若干の難点としては、この地下都市、すごい天井が低い所が多いので、
腰をかがめながら歩くことが多い。。
腰の悪い人にはちょっとつらいかも・・・



地下8階まであるらしいが、自分たちでいけるのは、
5階あたりまでらしい。 というかもう自分達が何階におるかはわからんくなったけど。。



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キッチン・学校・倉庫など、色々な施設が残っている。


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そして迷路のような通路には、
敵が攻めてきたときのための、道をふさぐ大きな石も。


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どーん。とね。


味方がきたら、ゴロゴロ転がしてあけるんだろうな。。
みたいなー、ごろごろ転がるとこ。。
でも、もしこっちに向かってゴロゴロきたらめっちゃこわいやろな。。
なんせ、2メートルくらいある石ですからねー。。潰されるな・・・


インディー・ジョーンズみたいにクールに走れないね。
もっと必死に岩から逃げるやろうね。



通路もせまいところがほとんどなので、
人と鉢合わせたら、

「あぁ、どうぞどうぞ・・・」
「いえいえ、そちらからお先に・・・」

と世界共通のジェスチャーでやりとりが可能です。




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地下都市のあとは、ギョレメに戻ってギョレメの街を歩いてみる。
上の写真の中にも、宿泊施設がいくつかある。



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そしてもちろんカーペットもあるよー!!


こんな風に壁にかかって売られてるとこもいっぱいある。




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こちらは、「愛の谷間」とでもいうんやろうか?
全然、ロマンチックな場所ではないことは、間違いないです。



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ナニですか?これは?
ナニでしょう。。






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どうやらこの奇怪な形をした岩がナニかに見えるので
Love valley と呼ばれてるようです。
子宝に恵まれたい人は是非。(効果なし)


どれも立派な岩ばかりです。。。







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同じ時期にはオーストラリア人家族。ドン一家が滞在していた。
日光浴好きで、必ず朝・昼を外のテラスで食べてた。


まだ小学生低学年の男の子と、
中学生くらいの男の子の二人息子とドンとその奥さん。


ドンも奥さんもゆったりとしていて、よく旅のアドバイスをしてくれたりした。
アソコに行くなら、ここに行ったほうがいい。
ここに行くなら、連絡先を教えるからコイツに聞くといい。
など、面倒見がいい夫婦だ。



みんな旅慣れしてる感じだったので、
もう結構旅をしているのかと聞くと、もう何カ国も行っていて、
時間があれば家族みんなで旅行にいくらしい。



そういえば、おれは家族旅行の思い出がない。
それもそのハズ。。熊本にあるばあちゃんの家に行く以外、
家族でどこかに旅行に行ったことがないんだ。。


単身赴任で、おとんがずっとおらんかったし、
帰ってきても忙しかったからなー。。


そんな風にふけっている間、
ドンファミリーの下の男の子は、兄ちゃんに自分が開発した、
「指パッチンを摩擦の力を使わずに、中指を強く親指の付け根にぶつけることによってパッチンをならす」
という技術の説明していた。(なんじゃそりゃ)


このときは、一緒の部屋にY君。スウェーデン人の二人。
別の階に、ドンファミリー。アメリカ人の女性一人。 


と、ゲスト数もこじんまりしてちょうどよかった。
ホストのファミリーも親切で、よくお茶を出してくれるし、
ふつーに、料金とる食事も、あまったからと言ってサービスしてくれた。


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ピラフのようなご飯に、肉のスープのようなものをかけて食べる。
なかなか美味い。



ただ唯一このゲストハウスで気になったのがひとつ、
ある日を境に、オーナーと、アメリカ人女性の距離がえらく近くなったのだ。。
アレ?てっきり、いつも一緒に働いてる女性が奥さんかと思ったけど違うんかな??
会話が理解できんからあれやけど、仕事をしてる感じで夫婦と思ったんやけどなー。。


でももしかしたら。があるので、気まずくて、
あの人は奥さんですか?とは聞けない。。



今日も観光名所、ウルグプという所へ。
ここにはトルコのお札にも載ってる奇怪岩があるところ。



ギョレメの街の郵便局の近くから毎2時間出発しているバスで15分ほど。


6kmほどしか離れてないのであるけなくもないが、往復はさすがにきつい。
バス代も2TRY (160円) なので、迷わずバスを。
バスを降りてからはすぐそこ。
大体何時行っても、人がたかってるのでわかりやすい。



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絶妙なバランスでのっかてる岩に注目。
誰かが乗せたとしか思えない光景。。



そんな奇怪な岩を眺めたりしてると、
近くに、観光バスが到着し、
そこから大勢のトルコ人学生らしき集団がワラワラ降りてきた。


おそらく他の都市の学生で、修学旅行のような感じで、
この名所までやってきたんだろう。。
まわりを見渡して、目的の岩を探している。


そして、その中の誰かがオレのことを発見してしまった・・・




イヤな予感・・・・汗







そしたら、あぁーーー!!
と、予想通り群がってきた・・・笑



ニホンジンダニホンジンダ♪



と、岩そっちのけでやってくる。。



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はい。1枚ー。


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はい。次ー。。


気づけば10枚以上一緒に写真とってた。。あせる



いやいや・・・岩とりなさい・・・岩を・・・




やはり珍しいんだろう。ひょっとしたら、初めて日本人をみるのかもしれない。
写真ラッシュのあとは、質問ラッシュ。
まるでパンダになった気分でした。



話を聞けばみんな14・15歳らしく、
老け気味の見た目とは違い、年相応でかわいかった。
次の目的地に向かうべく、バスの運転手はクラクションをならし生徒を呼ぶ。
みんな、じゃあねー!と、ワラワラバスに戻っていった。
彼らが去ったあとは、妙な静けさが残った。



おれもそろそろ戻ろう。


バスで戻れるんやけど、数が少なく、
ちょうどバスが出たあとの時間だったので、
次のバスまで時間がかなり空いてしまう。。



ので結局、親指を立てながら帰ることにした。
まぁ、最悪つかまんなくても6kmやから。と開き直る。


ラクダのおっちゃんが、「乗ってくか!?」
と、アピールしてきたけど、タクシーの5倍の値段を払う気はなかったので断る。


道の脇になんか落ちていた・・・・
なんやろ?と見てみると・・・









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ええ・・・・なんで・・・



ちょっと不気味。。。こんなものが道に落ちとるのみたことないし・・・
超・個人情報やん。



親指を立てながら歩くこと5分。
トルコ人カップルが運転する車が止まってくれた。
街のすぐそこまで乗せてくれた。



街までの道から見える景色がかなりきれいだった。




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風を感じさせられるこの景色。
まるみがあり、やわらかい。
きっとさわるとゴツゴツ・ざらざらしているのだろうが、
やわらかそう。 バームクーヘンみたい。(台無し)


人間が、何百年とかけて造った建造物もすごいが、
こっちは風と雨が万年をかけて創ったもの。
そしてなによりもまだまだ変化していく。



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夕陽を浴び、地層の色も少しずつ変わっていく。
時間が過ぎるのを忘れるどころか、
時間が過ぎていくのをあまりにもリアルに感じ取れる。





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ホテルの近くにあった道路標識。。。なんかおどろおどろしい。。。ガーン
なんか「裸足のゲン」のイメージとかぶる。。






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他にもレッドバレー・ローズバレーと呼ばれるところにも行ったが、
あいにくその日は天候が優れず、普段見れるきれいな景色はみれなかった。



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その途中数々の元住居らしきものを発見。
上のはなんか城みたい。



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こっちはなんか一軒家?みたいな。。


ていうか、こんなにいっぱいあったら、
夏とか誰か勝手にキャンプとかしてそう。。
ってか、絶対しとるやつはおるやろうな。。


なか覗いたときに、ビールの空き瓶とか焚き火の跡もあったもんなー。



また別の日には、日本からツアーでやってきている人たちにもあった。
その人たちは、最初のほうに紹介した、ウチヒサールのホテルに泊まってるとか。。
なんでも、もともと泊まるはずだったところが泊まれなくなり、
急遽、別のホテルになって、値段もちょっと上がって大変だったよーと言ってた。


いくらくらいのトコになったんですか?と、無邪気に聞く。


すると、「一泊300$のところになっちゃったんだよー」
と、まいっちゃうよねーくらいの勢いで言う。。



3・・・・・300$!!!




えっと・・・・えっと・・・



今泊まってる所に50泊できちゃうよ。。。。



ギョレメに泊まりたかったんだけどねー。
君はギョレメに泊まってるんだよねーいいなー。
いくらくらいの所なの?


と、聞かれ。。。



えっと・・・ 安めのトコですよ。。。ハハ。。。



としか言えませんでした。





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