宿を出るときには、仲良く肩を組んでいた宿主とアメリカ人女性。。
きっと楽しいひと時を過ごしてるんでしょう。
そっとしとこう。。。
ここを出れば、トルコとはお別れ、
シリアまでバスを乗り継いでいく。
長旅にそなえ、お気に入りのでっかいバゲットを買い込む。
これが、ふわふわでもっちりの外は歯ごたえがあり美味い!
何よりも安い!脳みそほど大きいバゲットで0.5TRY!! (40円)
鯖サンドもこの手のバゲットを使っとるんやろか?
とにかくトルコではひたすらパンを食べた記憶がある。。
バスは一時間遅れでギョレメのオトガル(バス停)にやってきた。
カイセリという所へは23時頃に着き、次の24:00発の便でアンタキアという所を目指す。
カイセリはギョレメから100kmと離れてないところ。
このカイセリからシリアの国境すぐ近くのアンタキアまでは大体500kmほどだろうか?
ギョレメ→アンタキア 45TRY (約3600円)
朝の8時ごろアンタキアに到着。
バスを降りるとすぐ、おっちゃんが話しかけてくる。
「アレッポ行きか?だったらこっちだ。」
おっちゃんの言われるままバスに案内され、
アレッポ行きのバスの運転手からチケットを買う。
アンタキア→アレッポ(シリア) 10TRY (約800円)
9時に出発し、12時に到着する。
国境で止まり出国・入国の手続き。
チェックは、思ったより厳重ではない。
たまたま国境で他のバスに乗っている旅行者にあったのだが、
彼女はビザを取ってないらしい。
どうやら、トランジットビザを国境で取り、
その後シリア内で延長の申請をすれば、10$(1000円)以下くらいで済むらしい。
ちなみに、イスタンブールでビザを取得したオレは20€ (当時レートで約3000円) 払った。
バスでは飛行機で出されるような水を出してくれる。
斜め前に座っていたおっちゃんは、トマト・チーズ・パン持参でランチをとっていた。
しかし、もうひとつ馬鹿でかい唐辛子?またはしし唐のようなものを持っている。
ひと口どうだい?と言われたが、オレの装備品は、上の写真の水だけ。。
もし辛かった時のことを考えると・・・・・リスクが高すぎる!! ので、やんわり断った。
おっちゃんは、そうか。と言うと、平気な顔してガブリと唐辛子を噛み砕く。
見てるこっちがうわーーっ!!ってなる。。
しかし、大して辛そうなリアクションはとってない。。
アレ、辛くないやつなんかな?
バスはアレッポのバスターミナルらしき所を過ぎ、
立派なシリアホテル周辺に到着した。そこでバスを降り、ホステルへと向かう。
チェックインを済ませ、さっそく街を歩き回る。
アレッポは、シリアでも第二の都市で、
シリア北部に位置していてトルコとの国境の近くにある。
アラビア語ではハラブと呼ばれている。
石造りの多い街中。 旧市街あたりは結構賑わっている。
歩き出して10分。 もう既に何人からも声をかけられた。。
しかし、イスタンブールでの土産屋のような感じではなく、
とても親切な人ばかりだった。(まぁ、イスタンブールでも親切な人多かったけど・・・)
子供は「おーい!!」 と手を振ってくる、すぐ集まってくる。
何をくれとかそういうわけではない。。
道を行ったりきたりしてると、迷ってんのか?と、道を教えてくれたり。。
その後の、しつこさも一切ない。この距離感がとても心地よい。
歩きまわっていると、露店のようなものがあったので、立ちどまる。
大きなお盆型の鍋(?) での揚げ物を作ってる。
見た目は、日本の厚揚げのようだ。丸くて平たい。
それとここに来る途中のバスのおっちゃんを思い出させる大きな唐辛子も一緒に揚げている。
周りの現地の人を観察していると、
ナンのようなものに、厚揚げ(仮)・唐辛子・パセリのようなものを乗せ、
くるくる巻いてから食べている。。
恰幅のいいおっちゃん(店主)が、食べるか?
と、聞いてきたので、じゃあひとつ。
と、試しにひとつ注文。
おっちゃんを含め、周りにいた人も興味深そうに
オレが巻いて食べる姿を見守る。。
がぶっと一口かみつく。

うん、なかなかおいし・・・・・
辛ぁぁぁぁ!!!!
ですよねー。だって唐辛子ですもんねー。。
ってか、なんでみんな平然と食っとるんや!?
バスん時のおっちゃんも含め、やっぱ食べなれとるんかいな?
上島の竜ちゃん並のリアクションをしたので、
おっちゃんを含め、周りの客も満足そうに笑ってる。
おっちゃんが、
辛いか?? まぁ、ミルクでも飲めと、牛乳らしきものをくれた。
しかし。。よく見ると、ちょっとだまになってるのが見える。
おそらく、ヤギのミルクだろう。ヤギ乳だろう。
予想通り、酸味がありちょっと飲みにくい。。(牛乳は大好きなんやけど、この手は苦手)
周りは全員、この揚げ物+ヤギ乳 のセットを堪能していた。
辛さと戦い、一個食べ終えると、
おかわり?と言われたので、それは結構と断る。
いくら?
とおっちゃんに聞くと、
いやいや金はいらねーよ。とあっさり。
もう一度払うと言ったが、それでもいいというので、
おっちゃんのごちそうになった。

ちゃっかりポーズをとるおっちゃん。 カッコいい。
食べてる最中も、いろいろ道具を見せてくれたり、
見たら一目でわかるガスのシステムの説明してくれたり、笑
サービス精神満点なおっちゃんだった。 ありがとう。

こちらのドーナツのようなものは、
ファラフェルというこっちで定番のファーストフードです。
ヒヨコ豆をすり潰したものに、コリアンダーなど香辛料を混ぜ丸めて揚げたものです。
ナン(ピタパン?) の上に、揚げたファラフェルを潰して散らし、
ソース・ハーブ系のトッピングを施し、それを巻いてさあ出来上がり!
豆のホクホクした食感と、カリカリした歯ごたえ、
そしてソースにハーブ!!結構美味い!!
そして何よりも必見なのが、そのお値段!(通販みたいになってきた・・・)
店に寄って少しずつ違うのだが、
ひとつ15SYR~25SYR (30円~50円)!
安いっ!!
この値段に感動して、毎日1,2個食ってたら
さすがに後のほうは飽きたけど、
コストパフォーマンスでは、歴代トップに入るかも。。

ここの店も、写真の撮影に快く応じてくれた。
むしろ、撮って撮ってと言われた。
この外の二人が、お金を受け取り、
ケース上の束になっているできあがったファラフェルをお客に渡す。
キッチンではひたすら作り続ける。忙しそう。
アレッポでの宿、
Spring Flower Hostel。
大体どの国でも、ホステルの値段は年々上がっていっている。
ここも例外ではない。
以前は、オレが泊まっているルーフドミトリーは100SYP (200円) ほどだったが、
この時は、175SYR (350円) になっていた。

ルーフドミトリーとは、こんな感じで床にマットレスがあるだけの、
あまりにもあっさりしたスペース。。部屋と呼べるものじゃない。。
仕切りもないし、女性はちょっとつらいかも。。
でも、同じ時期に何人か女性も泊まっていた。。
朝になると、まぶしくて起きてしまう。健康的でいいかも??
普通のドミトリー(部屋)は 250SYRほど。
他にもシングルなんかもあるようだが、
ここのシングルは、「独房シングル」という名がつくほど狭い。
キッチンはナシの、インターネット100SYR/一時間。
二時間インターネットしたら、一泊できちゃうよ。。
このホステルにはいくつかの悪いうわさがあった。。
それは、シャワールームに覗き穴があって、
従業員のムスリムの男が覗き、よからぬことをしている。とのこと。。
この噂(ほぼ真実) がひどく、オーナーが首になり、
新しいオーナーになってからは大丈夫らしいが、
噂が広がり、他のホステルに泊まってる旅行者に会ったとき、
え?あそこに泊まってんの?? 大丈夫なん??
と、ビックリした様子で言われたことがあった。
まぁ、オレは男やからいいけど。(でも覗かれるのはイヤか。。)
女性にとっては、最悪だろう。
しかしながら、このイスラム圏の中、
旅行者が集まる、ホステル・ホテルにいるイスラム教徒の男にとっては、
外国からやってきた、色んな国籍の女性が肌を隠さずにうろうろしていると、
どうしても、無視できないんやろう。。
抑圧された性への関心は、抑圧されない時の何倍にもなるだろう。。
決して彼らの肩をもつわけではないが、
やはり、やつらも男なんだ。 我慢できなくなってしまうのも想像できる。
特に欧米人の女性は、よくタオル一丁巻いてシャワーまで行くから、
彼ら(イスラム教徒)にとっては、それはそれは大変な刺激である。
そんなホテルのルーフドミでは日本人の旅行者二人にあった。
二人とも、長いこと旅をしていて色んな話を聞けておもしろかった。
オレと比べると荷物がすんごい少ない。。。
今日の朝も朝飯はファラフェル♪ (まだ飽きる前)
ジョッキで飲める、フレッシュシェイクがまた安い!
生フルーツたっぷりのジョッキで、50円!!
ほぼ毎日飲んでました。
今日も街をぷらぷら。

こちらはアレッポ城。
モンゴルや十字軍の攻撃にも耐えたアレッポ城。(入ってはないが・・・)
このアレッポ城のすぐ近くから、
アレッポのスーク(市場)の入り口がある。
アレッポのスークは世界でも規模の大きい方、
確かに広い。 歩いて回るだけで一日がつぶれる。
トルコのバザールのように、たくさんの店がひしめき合っている。
が、ここの市場は、生活品などを扱う店が多かった気がする。
スークを歩いているとよく見るのが、働いている子供達。
やはり、どこの国でも(主に途上国)、子供は働き手の一員。
日本も昔は家の手伝いなんかするのは当たり前だっただろう。。
中東では働く子供たちをよく見る。
お茶をお客に運んだり、荷物を運んだり、
人が集まるところで、お茶を売ったり。。etc
なかなかたくましく生きています。

人で賑わうスーク。
しかしここはイスラム圏。
写真を撮るときは気をつかいます。
女性が写らないように、また撮ろうとしなくても、
カメラのレンズが女性に向かないようにと注意が必要。
たまに、写真撮ってー!と向こうから言ってくる女性もまれにいますが・・・

崩すのがもったいないくらいのスパイスの山。
色々見て回るともっとすごいやつもある。。
スークを色々歩き回り、布・生地などのエリアを歩いていて、
スカーフを主に売ってる青年に呼び止められ、座って色々はなした。
見た目は結構若い。おそらく高校生くらいだろうか?
もともと親父の店だったらしく、今は店を任されてるとか。。
口が達者で、少し生意気な感じがあるけど、しっかりしている。
店の前を客が通り過ぎると、
ボンジュール・ハロー・オラ・ボンジョルノー!
と、次々各国の観光客相手に商売を始める。
聞くと、7ヶ国語くらい喋れるらしい。。
元々喋れたわけではなく、商売の為に学んだらしい。
なんともたくましいやつだ。
そんな彼からは、スカーフを購入して、その場を後にした。
そのあとは、アレッポといえば・・・のもの。
女性の方なら知ってる人も多いかと思う。

そうアレッポ石鹸です。
なんか一時期日本でブームがあったみたいですね。
いいものになると石鹸ひとつで1000円くらいするらしい。
オリーブオイルで作られたこの石鹸は無添加・無香料で非常に評価が高いらしい。
まぁ、オレにはあんま関係ないから、
お土産用に、いくつか買って送ってしまおうと思った次第。
石鹸に捺れた星の数でランクがわかるらしいが、真相は不明・・・
聞くところによると、最高ランクのものは、
まちゃあきもビックリの星8つ。
よくわからんし目利きもできんから、手ごろな4つ星のものを購入。
1kg で 200SYR (400円)

普段は、洗濯石鹸のような見た目のアレッポ石鹸だが、
お土産用なんかになると、見た目にも気を使ったものも多い。
また、ハーブとのMixなんかもあり、種類はさまざま。
ホステルでも、どこで石鹸を買ったかとか、どのランクを買ったかと盛り上がってた。
匂いとしては、オリーブの匂いというらしいが。。
どうも、あまりいい匂いはしない気がした。。
アレッポに来た際は是非試してみてください。

拝啓 かあさん。
げんきにやってますか?
ボクは元気です。
今日見知らぬ日本人が街を歩いてました。
写真を撮ってもらいました。
少し緊張しましたが、しっかりポーズをとりました。
カメラにはボクが写ってました。
なんか変な感じがしました。でも楽しかったです。